※この記事は、弊社のC&S事業部、特に戦略コンサルを志望している方に向けて、当事業部でどんな人材がどのような心構えを持って働いているのか?を紹介し、当事業部の雰囲気や文化への理解を深めていただくための記事となります。弊社の事業の活動内容を知りたい方は、Knowledge&Insight内のタグ機能にて、ご覧になりたいカテゴリを選択したうえで閲覧ください。
本記事が成長できる環境を求めている方や、コンサルタントとしてのキャリアを検討されている方の一助となれば幸いです。
筆者は、鈴木 寿と申します。
大学進学後、1、2年生で都市計画に重きを置いて学んだ後、転部試験を受験し、3年生からは経済学部でマーケティングや人的資源管理について学びました。
卒業後、外資系ホテルで従事し、2023年11月にアーツアンドクラフツへ第二新卒として入社しました。
新卒時は、人の生活を豊かにしたいと思い、もともと大好きだったホテル業界へ就職しました。しかし、実際に働くと、毎日が定常的な業務で、現状を一定のクオリティで保てるように同じことを繰り返している状況に段々と「このままで良いのか」と疑問に持つことが多くなっていました。会社において必要な業務であるとはわかっているものの、「常に新しいことにチャレンジしたい、現状を打破したい」と考える自分にとっては、日々がつらく感じるようになっていました。もっと企業に対して革新を起こしたい、ビジネスマンとしてバリバリ働きたいと思うようになり、企業の第三者の立場で相談役として働ける、コンサルタントを志しました。その後、ご縁がありアーツアンドクラフツへ入社することになりました。
入社後は、自分のやりたいことができる!と意気込んで毎日を過ごしていましたが、楽しいことばかりではなく、むしろ辛く、仕事から離れる時期もありました。現在は仕事へ復帰し、マネージャーからの信頼を得ることができて、毎日充実した日々を送っています。
本ブログでは、挫折から何を学んだか、アーツアンドクラフツだからこそ成長できたことをご紹介したいと思います。
入社後、社内で編成されているチーム体制の中でも、IT案件に特化してコンサルティング業務を行う、ITチームに所属しました。IT関係のプロジェクトは参画する期間が1年以上の長期になることも多く、クライアントとの距離が近いという特徴があります。初めの数カ月はサブメンバーとして、クライアントとの会議には参加せずに、議事録や会議資料作成、IT案件ならではのシステムからエキスポートしたデータの分析、課題の抽出など、主にフロントメンバーのサポートを行っていました。具体的には、リプレイス前のシステムからデータをエキスポートし、リプレイ後に導入システムへインポートした際に、業務上不都合がないか、誤った情報になっていないかや、システムの適切な項目設定はなされているかを確認し、何か問題・リスクがある場合は、クライアントやシステム構築を行うベンダーへの連携などを行っていました。また週次でクライアントとベンダーとの定例会が設けられていたので、その際のパワーポイント資料や議事録の作成なども行っていました。
半年ほど経過したころ、フロントメンバーに昇格し、クライアントとの会議へ参加できるようになりました。当初は、クライアントの前に出ているといっても、PMや年次の高いメンバーが会議のファシリテートやプレゼンを行っており、ほとんど自分が表立って話すことはなく、同じ業務を行っていました。それでも、クライアントの前に出ているだけで、クライアントの考えやプロジェクトにかける想いなど肌に感じることが多く、資料などのアウトプットに対しての責任感がどんどんと高まっていくことを実感していました。
ただ、当時の自分にとっては難易度が高いタスクも多かったことも相まって、「PMにこう言われているから、指示されているから」と、仕事に対して受け身の姿勢で取り組んでしまっていました。
週次で行うクライアントとのミーティングの資料作成時や、クライアントとシステム開発を担うベンダーとのプロジェクトの進捗をすり合わせるための会議の議事録作成など、毎日自分のスキルを伸ばすチャンスがあったものの、指示されていることだけを行っていたため、業務に慣れていったものの、成長はあまりできてなかった時期でした。
議事録作成などの目の前の業務をひたすらに取り組み、PMからフィードバックを繰り返し受ける中で、自分の仕事の価値が分からなくなってしまった瞬間がありました。「なんでこの作業をやっているんだ?なぜこの仕事をやっている?」と、出勤しているのに仕事が全然進まなくなりました。アウトプットのクオリティが下がり、PMに「このままじゃずっとクライアントへのプレゼンを任せることはできない」と伝えられてしまいました。これではプロジェクトに迷惑をかけるだけだと思い、マネージャーに相談し、思っていることを包み隠さず全て話し、一旦自分の気持ちを整理するためにしばらくお休みをいただくことになりました。
前職も含め、今まで職場の方に自分のことを洗いざらい話すことはなく、正直怖かったです。ですが、マネージャーは私の気持ちを受け止めてくださり、「まだ一緒に働きたい」と伝えてくださいました。この言葉は、本当に嬉しかったです。メンバーだろうと関係なく、一緒に働く人としてここまで真剣に向き合ってくださる方と出会えて幸せ者だなと思いました。
また、プロジェクトが進んでいるにもかかわらず、融通を利かせてくださったマネージャーやメンバーなど皆さんに感謝しています。
自分と向き合う時間をいただけたことで、コンサルという仕事を通じてまだやりたいこと、やれることがあると気づき、仕事に戻ると決断しました。
自分が思い描くキャリアを歩むためには、コンサルを志した理由である「企業に対して革新を起こす」ことは不可欠であると考えました。そのためには、やはりコンサルをやり続ける必要があると感じ、このまま仕事を続けるのが自分にとってベストであると判断しました。
また、お休み中に「人生でやりたいことはたくさんあるから、ここで立ち止まってる場合ではない」と感じ、早く一人前になって、1人で案件をまかされるようになりたいと考えました。より早く一人前になるためには、自分の接する人へ「与える」ことをしなければ、成長はないと考えるようになりました。
人と関わる上で大切な相手の気持ち、状況をふまえてた行動や感謝を伝えること、相手が求めていることを察知し、自ら行動することが必要だと感じました。
また、当時、仕事において「自分が相手を信頼して、誠実に接する」ことが大切だと気が付きました。
メンバー、上長、クライアントなどかかわらず誰に対してもそうするべきだと。これに気づいてからは、まずクライアントはもちろん、まずはPMを信頼し、この人のために働こうと思いました。
このマインドが生まれたことで、仕事に対して積極的に動けるようになり、今までの自分では気づけなかった、プロジェクトの進捗上問題になりそうな課題点や、時間がない相手に対して要点を抑えつつ短時間で言いたいことを伝えるなど、視座が一段も二段も上がり、相手の立場や気持ちに寄り添った思考やアクションができるようなりました。
結果、PMからの信頼を取り戻すことができました。クライアント前でプレゼンをする機会をいただけけるようになり、成長したことを自分でも感じられるようになっていました。クライアントの方に自分が作成したアウトプットを名指しで褒めていただけるようにもなり、達成感がありました。
仕事に対する効力感を感じていましたが、IT案件は自分の思い描く将来像とは異なることに気づき、戦略案件に携わりたいと思うようになりました。上長へ相談し、戦略・調査案件を主に行っている別チームへの異動の希望を出し、現在は戦略チームに所属しています。
チームや案件が変わっても、PMやマネージャーへの相談は変わらず行っており、原因分析から問題を解決するための具体的なアクションを一緒に考えて下さり、安定して業務を行うことができています。自分が安定的に業務を行えることで、自ら積極的に挑戦する余裕が生まれるため、結果的には、クライアント目線でアウトプットを出すことができるようになると考えています。
アーツアンドクラフツは、規模が小さいからこそ縦横の関係が築きやすく、また、相談したときに人として本気で向き合える環境ではないかと思います。
仕事においても、プライベートにおいても、相手と自分を信頼し本気で向き合うことは、コンサルタントという職業に限らず、大切なことだと思います。このことは、転職し、毎日もまれながらも自分なりに前に進んだことで、初めて気づくことができました。これは、アーツアンドクラフツという会社が、社員に対して真摯に向き合える環境だからと感じています。また、コンサルタントという職業が「商品は自分自身」であるため、嫌でも自分と向き合い続ければいけない環境だったことも大きく関係するのかなと考えています。アーツアンドクラフツ×コンサルタントとして働くことで、生きていく上で大切なことに気づくことができました。
今後もこのマインドを持ちながら、働いていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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アーツアンドクラフツConsulting & Solution事業部/アナリスト
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